産地
キャンティ・クラッシコエリアは、イタリア中部のトスカーナ州のフィレンツェとシエナに広がる美しい丘陵地帯のキャンティ地方の中の香り高い優美なワインが生産されるエリアです。
畑
畑はカステルヌォーヴォ・ベラルデンガ(Castelnuovo Berardenga)地区にあります。
標高は低めで、南に向かって開けているため、南からのシロッコや西からのポネンテの海風の影響を受け、他の地区よりも平均気温が一番高く、主に大陸性気候で冬は寒く、夏は乾燥しています。土壌は、砂と粘土を程良く含む沖積層のアルカリ性土壌で、一部の区画は中礫(粒径4~64mmの岩石片)が混ざっており、シルト(砂より小さく粘土より粗い砕屑物)を少し含みます。
標高は350~360mの南東向き斜面で、年間平均降水量は800ml。キャンティ・クラッシコ畑の樹齢は19年、植密度は1ha当たり6,600本です。
Agriqualitàというトスカーナ州における統合的害虫管理の認証を取得しています。
熟成・醸造
26~28℃に温度管理されたステンレスタンクで発酵、一日に6~9回ルモンタージュ(発酵中に発酵槽の下からポンプで液体を吸い上げ、上からかける方法)を行います。発酵後10日間果皮とともに漬け込んだ後、500リットルのフレンチオーク樽で12~15か月間熟成させます。清澄処理せずに、フィルターのみをかけています。
醸造家・生産者
ポッジョ・ボネッリは16世紀からワイン造りを始め、シエナで名家からの信頼を受け、何世紀にもわたり醸造を行ってきました。現在では世界で最も古い銀行であるモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の農業法人によって素晴らしいワイン造りが引き継がれています。
醸造家は、キャンティ・クラッシコ地区のサンジョヴェーゼのスペシャリストであるカルロ・フェリーニ氏とレオナルド・ピニ氏です。
味わい・醸造家コメント
美しく輝くガーネット色。ブラックチェリー、ブラックベリー、セージ、シナモン、クローブ、ブラックオリーブ、なめし皮を想わせる豊かな香り。口当たりは柔らかく、芳醇な果実味に生き生きとした酸味が調和し、しっかりした渋味が骨格を形成。エレガントで複雑な風味が感じられるワインです。
サンジョヴェーゼを完璧に体現したキャンティ・クラッシコ(カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ)です。高品質低価格。ポッジオ・ボネッリは今でもこのワインを“手造り”しています。